孫琳の個人書店

自作小説を公開していくだけの素朴なブログ

みなが心浮き弾む聖なる夜
みなが同じ事を呟いて、同じ事を祝っている

「メリークリスマス」

恐らくこの広い日本で、ホントにイエス・キリストの誕生日を祝っているやつは一割にも満たないだろう
みんなドンチャン騒ぎをする口実に使っているだけだ

だけど、俺は別にそれを咎めようとは思わない

騒ぎたいやつは騒げば良い
歌いたいやつは歌えば良い

みなして、手を取り合って、笑いあい歌いあい騒ぎあうには良い日だ

ただどうしても俺はその輪に入る事が出来ない

どうしても聖なる日を口実にして、騒いでいる彼らが、愚かに見えて仕方が無い

何故だろう?

いや、わかっている
俺は「愛」を知らないからだ
友愛、家族愛、恋愛 すべてが嘘のように思える

愛を知らない、いや理解できないから俺は愛を謳えない

俺が愛を理解できなくなったのには理由がある

13年前
まだ俺が7歳の頃

親が離婚した

いや、親が離婚するなんて今の世の中珍しくも何とも無い
そんなことで、とお思いになるだろう

ただ、俺は聞いてしまった
うちの家族が虚構であったという証明を

今でも耳に残っている
両親が異口同音に発したあの言葉

「あの子はあなたが預かって」

結局父親の方に引き取られたが、それから俺は家族の役割を演じていただけで
ホントの家族愛というやつは、小さい時のおぼろげな記憶に残るのみだ
いや、それも虚構であったらしい

聖なる夜
人類が最も愛に満ちる日
愛を理解出来ない俺は、世界で最も孤独に過ごす日


今年もこの日がやって来た




続きを読む
2007.12.23 22:29 | 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-) |
| ホーム |