「うぉぉぉおおお!!バスケェェェ!!」
「走れ!!誰よりも早くボールを取るんだ!!」
教室中に響き渡る男子の咆哮
やけに辺りが騒がしいと思ったら
もう昼休みになっていた
「乙女〜、体育館行かない?」
「ごめん、柚子。ちょっと用事ある」
席から動かずに、返事をした
本当はついていきたかった
春人に返事をするということが、心に重くのしかかる
答えはもう出てる
だけど・・・・・・・逃げたい
許されるのなら、知らん振りしてこのまま学校生活を送りたい
でも、ダメだ
「行こ」
隣からかすかに震えた声が聞こえた
横で立っている春人は、いかにも緊張している感じが伝わってきて、痛い
無言でうなづいて
春人の背中を追っていく
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
半ば無意識な状態で、春人の後ろについていく
「うわっ!」
そのせいで
急に立ち止まった春人の背中にぶつかってしまった
「ごめん」
「うん・・・・・・・・・」
春人は、何か言いづらそうに突っ立っていた
「春人・・・・・・・・あのね・・・・・・・・・」
「な、中入って話さない?」
春人の指は、隣の第三講義室を指していた
「いいよ」
うちがうなづくと、春人もうなづいて、そのまま第三講義室に入っていく
空気の違う空間がそこにはあった
静かだ
誰もいない教室って、こんなに静かなんだ
ほとんど使われていないせいか、すこしほこりっぽくて
旧校舎を思わせる
「あ、あのさ!」
うちが古いタイプの椅子に気を取られていると、春人が急に大声をあげた
ついに、来ちゃった
「前にも、言ったけど・・・・・・・・・・俺は、俺は乙女が好きです・・・・・・・・・」
二回目だし、春人の気持ちは知ってるけど
言葉にされると、ずんと心に響く
鼓動が、自分でもわかるくらい、どきどきしてる
「だから、だから・・・・・・・・・・付き合ってください!!お願いします!!」
そういって、頭を下げてしまった
その体は小刻みに震えていた
気づくと、うちも震えていた
言わなきゃ
春人に
うちの答えを
「・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
「え・・・・・・・・・・?」
春人が、顔を上げた
その表情は悲しみよりも、驚きに満ちている
「うちは・・・・・・・春人の気持ちを受け止めれません・・・・・・・・・・だから・・・・・・・・・ごめんなさい」
春人の、見開いた目が、徐々に閉じていくのが見えた
そして、涙がたまっていくのも
春人は、制服のすそで目をこすり、深く息を吐いた
「・・・・・・・・・そっか。ごめんな」
何で謝んの・・・・・・・・・・
悪いのはうちなのに
「うん・・・・・・・・じゃあ、俺行くわ」
春人は、そういうと、走り出してしまった
その後ろ姿を見て
引き止めたい衝動に駆られた
思い切り、ごめんって叫びたかった
でも、うちは、ただただ突っ立っているだけだった
第三講義室のほこりの匂いは、消えて
古い椅子は、涙でにじんでいた
続きを読む
「走れ!!誰よりも早くボールを取るんだ!!」
教室中に響き渡る男子の咆哮
やけに辺りが騒がしいと思ったら
もう昼休みになっていた
「乙女〜、体育館行かない?」
「ごめん、柚子。ちょっと用事ある」
席から動かずに、返事をした
本当はついていきたかった
春人に返事をするということが、心に重くのしかかる
答えはもう出てる
だけど・・・・・・・逃げたい
許されるのなら、知らん振りしてこのまま学校生活を送りたい
でも、ダメだ
「行こ」
隣からかすかに震えた声が聞こえた
横で立っている春人は、いかにも緊張している感じが伝わってきて、痛い
無言でうなづいて
春人の背中を追っていく
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
半ば無意識な状態で、春人の後ろについていく
「うわっ!」
そのせいで
急に立ち止まった春人の背中にぶつかってしまった
「ごめん」
「うん・・・・・・・・・」
春人は、何か言いづらそうに突っ立っていた
「春人・・・・・・・・あのね・・・・・・・・・」
「な、中入って話さない?」
春人の指は、隣の第三講義室を指していた
「いいよ」
うちがうなづくと、春人もうなづいて、そのまま第三講義室に入っていく
空気の違う空間がそこにはあった
静かだ
誰もいない教室って、こんなに静かなんだ
ほとんど使われていないせいか、すこしほこりっぽくて
旧校舎を思わせる
「あ、あのさ!」
うちが古いタイプの椅子に気を取られていると、春人が急に大声をあげた
ついに、来ちゃった
「前にも、言ったけど・・・・・・・・・・俺は、俺は乙女が好きです・・・・・・・・・」
二回目だし、春人の気持ちは知ってるけど
言葉にされると、ずんと心に響く
鼓動が、自分でもわかるくらい、どきどきしてる
「だから、だから・・・・・・・・・・付き合ってください!!お願いします!!」
そういって、頭を下げてしまった
その体は小刻みに震えていた
気づくと、うちも震えていた
言わなきゃ
春人に
うちの答えを
「・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
「え・・・・・・・・・・?」
春人が、顔を上げた
その表情は悲しみよりも、驚きに満ちている
「うちは・・・・・・・春人の気持ちを受け止めれません・・・・・・・・・・だから・・・・・・・・・ごめんなさい」
春人の、見開いた目が、徐々に閉じていくのが見えた
そして、涙がたまっていくのも
春人は、制服のすそで目をこすり、深く息を吐いた
「・・・・・・・・・そっか。ごめんな」
何で謝んの・・・・・・・・・・
悪いのはうちなのに
「うん・・・・・・・・じゃあ、俺行くわ」
春人は、そういうと、走り出してしまった
その後ろ姿を見て
引き止めたい衝動に駆られた
思い切り、ごめんって叫びたかった
でも、うちは、ただただ突っ立っているだけだった
第三講義室のほこりの匂いは、消えて
古い椅子は、涙でにじんでいた
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2008.03.22 02:15 | 未分類 |
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